忙しくて、そのままだった弊社のホームページ。
今回リニューアルしたわけだけど、これがもうさっぱりしたページにしてしまった。
これで良いのか?という感じだし、いわゆる売れるホームページの法則は、完全に外してます。
ですが、これには2つの大きな理由があります。
ひとつは、デザインの問題。
あんまりデザインに凝ると、そういうデザインをする会社だっていう風に予見が出来てしまうことです。
実際は、こっちだって、クライアントのお話を、お伺いするまでは、どんなページになるのかは分かりません。貸家によっては、ひな形がしっかりあって、どのサイトも、色が違うだけで、デザインはほぼ同じという実例を見たこともありますが、また、それが、必ずしも悪いとは言いませんが、結局、弊社の場合、クライアントの言うことが千差万別。ひな形をつくっておいても無駄なんです。
だから、最初に、予見を持って欲しくない。
だから、うちのサイトも出来るかぎり、あっさりと済ませておくことにしました。
もうひとつ理由があります。
以前、色々調べたときに、いわゆる「売れるホームページ」とか、「ホームページの鉄人」みたいなサイトが、結構たくさんありました。かなりの実績を上げていると言うことで、僕などは、素直にビビっちゃいますが、今調べてみると、その頃のサイトが見つからない。
今でも仕事をやっているのではありましょうが、ざっと見た限りでは、見つからなくなってる。
そういえば、集客のホームページの書籍を読んで、なるほどと感心したサイトがありましたが、数年後に見たら、やっぱり無くなっていた。
激しい競争の世界ですから、今、どうしているのか、形を変えて、もっと儲けているのかもしれないし、決めつけて、悪くいう気は無いのですが、ともかく、見つからなくなっているサイトが多いのであります。
思うんです。
クライアントだって、ちゃんと見てる。厳しく見てる。
だから、派手なキャッチフレーズは、最初は目立つし、まだ、経験の浅い人は、それに引かれるかもしれないけど、数年という時間が経つうちに、結局は見透かされちゃうんじゃないかって。
例えば、売上が、確実に上がるというキャッチフレーズ。
今でも、そういうサイトはたくさんあるし、事実なら、素晴らしいことだけど、実際は、ネットショップの世界は甘くない。まずは、商品自体が、ネットにマッチしないと、サイトのデザインをどういじったところで、やっぱり、売れはしないものです。
それで10件のクライアントがいたとして、その10件全部が、そういう商材を持っている可能性は、かなり低いというか、持ってない場合の方が多いです。そこで、そこから、商材自体をどうするかというシビアな検討が始まるわけで、その場合、複数の理由で、中々難しい課題になるわけです。
これが実情だとすると、請け負った全てのホームページが100%売上アップと行くかどうかは難しい。
それでも、率を上げる方法はあります。
売れそうもないものは、最初から引き受けないことです。そうすれば成功率は上がります。
繰り返しますが、僕は、そういった方法を悪いと言っているわけではありません。うちだって、無理だと思ったら、はっきりそう言います。クライアントに向かって、「これは売れないですよ」って、はっきり言います。
でも、もし、そう言わずに、バンバン引き受けたら?
そこでトラブルが多発します。
実際、調子の良いことを言って高額のホームページを作り、クライアントに訴えられたケースもあるそうです。
また、僕自身、あるクライアントから、知り合いの例として、ホームページ制作会社の言うとおり500万かけてショップをやったけど、全く売れなかったと言われました。そういうことがあった後に、そこの仕事を引き受けるのは、なかなか辛いですよ。
というわけで、最初の話に戻すと、調子の良いキャッチフレーズを書いても、クライアントには、見抜かれるだけ。
だから、正直に行こう。
そう決めたわけです。今までだって正直にやってきたつもりですが、山っ気もあるから、多少は調子の良いことも書きましたが、それも出来るだけ削って、さっぱりしたわけです。
そうやって、スッキリして、クライアントのために、やってみようって、そういう算段です。
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